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2021年度前期 一年生 設計基礎実習 第一課題 ジュリー

学生作品授業紹介

こんにちは!

先日、一年生の設計基礎実習/第一課題のジュリーを行いました。

『Lightning Fixture』

身近にあるものを使用し、その素材の特性の抽出に主眼を置いて光のカタチを生み出す、という内容の課題です。

 

書川さんは素材にハンガーを選びました。

一つではハンガーそのものでしかありませんが、いくつもハンガーを束ねることで形を作り、二種類の光源を設けることで、劇的なそして繊細な光と影を演出しました。

 

点灯前

上部の光源のみ点灯した場合

上部と中心部の光源(白と青に緩やかに変色)を点灯した場合

中心部の光源(白と青に緩やかに変色)のみを点灯した場合

 

岸さんは素材にミシンで使用するボビンを選びました。

接着剤は使わず、ゴムでボビンを水平方向にまとめることで、自由に形体を変えられるようにしました。

 

点灯前

点灯時

 

前川さんは素材に簾を選びました。

部材の竹に遮られることで光が細かく投影されることに着目し、簾をただ重ね合わせるのではなく、三次曲面的に曲げ有機的な形にすることで、より一層複雑な光を演出していました。

どこかフランク・O・ゲーリーを彷彿とさせる形体ですね。

 

点灯前

点灯時

 

松下さんは素材に玉ねぎの皮を選びました。

玉ねぎの皮が持つ素材の美しさを活かすように構成しました。

光が葉脈の繊細さをそのままに映し出し、皮の赤茶色が温かみを演出していました。

 

点灯前

点灯時

 

素材の特性を見つけ出すこと、

その特性を活かす構成をすること、

そして、人に魅力を伝えること。

学生にとっては意外な課題内容だったかもしれませんが、これからの制作活動でも必要な感性です。

 

さて、第二課題も創意工夫が必要な課題です。

たくさん考えて、時には難しく考えずに手を動かして、どんどん突き進んでいってください。

posted date 2021.06.03
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