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子どもの空間体験

学生作品授業紹介

子どもの非認知能力を刺激するための、建築装置の制作。

今年も実施しています。

この日に持ち込んで、園児さんに遊んでもらえたのは、京都市北区の某児童園です。

エカテリーナさんは、有機的なクッションを制作。

細い部分を自分の身体に巻き付けたり、抱いたりしています。

どれが人間なのかわからないほどに、溶け合っています。

可動式のパイプ遊具を考案したのは、宮城君。

発想の素はガシュマルの大木の根。

登ります。どこまでも。

3本の脚を持つのは、テトラポットから発想を得た、松村さん。

重ねたり、組み合いしたり、抱きしめたり、投げたり、、、、、

3枚のスクリーンを連結したのは、竹内さん。

のぞく、潜る、開く、閉じる。

「秘密の基地ごっこ」も始まりました。

籐を編んだ、白石さんのモチーフは、皮つきの落花生。

上に座ると思っていたのに。。。

思ってもいないような使われ方をされていました。

竹内さんは、フェルトに切り込みを入れました。服の原型を探っています。

中に入ってみよう。

ふとん、服、布、無限の遊び方をプレゼンしていました。

というわけで、あっという間の90分。

 

頭から汗をかいて走り回った子どもたちは、さぞ疲れたでしょう。

私たちも気持ちの良い緊張感に包まれました。

 

空間を体験してもらうことは、子どもたちにとっては、「遊び」ですが、体験装置を準備する私たちからは、ある意味では「実証実験としての研究活動」です。

学生達は、自分のアイデアで考えた遊具の「実物」を安全性などを考慮しながら制作し、そして世界で1つだけしかない子どものための作品を生みだしました。

その大事な遊具が遊ばれる姿を、自分の目で見て、子どもたちの動きを分析し、推測し、研究の証左として発表します。

とても重層的な学びのプロセスであるし、現実社会のプロダクトデザインが誕生するシミュレーションの経験だとも言えます。

 

重ねて、こども園の皆様には感謝いたします。

ありがとうございました。

 

posted date 2025.06.28
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