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セイカ大前駅リノベーション

特集学生作品

京都精華大前駅のリノベーション。

叡山電鉄鞍馬線90周年にあたる今夏にリニューアル予定です。

叡山電鉄様から、「学生達のアイデアを実現させたい」との依頼を受け、取り組みました。

まずは現状の問題点整理。

見通しが悪い、冬に寒い、駅員さんの詰所が貧相、セイカらしさがない、住民の情報交換、学生作品を展示したい、などなど。

3年生、4年生、大学院M1のアイデア17作品を展示し、発表を行いました。

叡山電鉄様、本学の社会連携センターの皆さんに聞いてもらいました。

4月に来たばかりの大学院の留学生もすっかりセイカになじんで提案します。

最後に、17作品のまとめとして、提案の優先順位をつけた案を説明しました。

提案のタイトルは、「ダイバー・ステーション」。

現在のコンクリート、鉄、ケイカル板、壁のバラバラな色を「白」に統一してはどうか。

駅舎は合理性のかたまりのような建物なので、柱梁が規則正しく並んでいます。その規則正しさを退屈なものではなく、荘厳さを引き出すための全面白色塗装です。

 

ダイバーシティを標榜する本学の表現として、白と黒の2色だけを選びました。

RGBで色を混ぜれば白。

塗料で色を混ぜれば黒。

照明器具を間接照明にしてはどうか。

学生作品発表や大学からのメッセージを展示するために、奥行きを持つメッセージボードを作る。

同じ主旨の壁を北山杉間伐材でつくる。

最後に、叡山電鉄中山部長からのご意見、アドバイスをいただきました。

「これほどしっかりしたアイデアが出るとは思っていなかった。予算範囲内になるが、ぜひともこれらのアイデアを実現してみたい。」とのお言葉。

 

学生達は普段、教員やゲスト建築家へ向けて発表していますが、こうした実際の企業の方への発表機会は少ないので、新鮮な体験になったと思います。

 

これから夏の工事着工に向けて、実現可能な案にしていきます。楽しみです。

学生が卒業後に大学に帰ってきた時に、

「あの時に提案したアイデアが残ってる!」

 

建築は残るから面白いし、そして、残るから怖いです。

posted date 2019.06.20
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