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VRとARでの建築デザイン

授業紹介

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5月11日は、建築デザインの最先端、VR(仮想現実世界)と、AR(拡張現実世界)を使っての建築デザイン最先端のレクチャーと体験を行いました。

講師は、かつてのセイカ建築でスタジオ指導講師をされていた、東京ディファンス株式会社の山田邦博社長。

まずはじめに、数十年間のコンピューター技術の発達の歴史と、現状の最先端のコンピューターCGを使った建築デザインを紹介いただきました。具体的には、スケッチアップでつくった建築空間の中でいかに簡単にデザインをつくっていくことができるか(VR)、さらに、現実に見ている映像空間の中で、どのように新しいバーチャルな空間を組み立てていけるのか(AR)、映像資料を駆使してわかりやすく可能性を説明していただきました。

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続いて、ディバース・インクの宮本さん(セイカ建築卒業生)から、ARソフト「シンメトリー」について説明。

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その後は、参加者全員で実際に体験しました。

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アイマスクをつけて、コントローラーを持って、驚きの歓声を上げながら、うろうろする学生達。

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私も体験しましたが、気がついた事を数点。

1.クライアントへのデザイン提案では、こうした先端の技術は今後ますます説得力のあるものになる。(もちろん、模型などのリアルなプレゼンも有効です。)

 

2.アナログの2次元のデザイン表現が、一気に3次元デジタル表現に変換される。

例えば、新井・葉山教授は、CADすら知らず、手描きのスケッチと図面しか描けませんが、描いたスケッチや図面がスキャンされ、一気に3次元のプレゼン用のデータになる可能性がある事。(それはちょうど、電話回線がなく通信手段がなかった途上国で、通信衛星の出現によって、一気に携帯電話が普及したように。)

 

3.アーティストの作品発表が、決して現実世界にとどまらず、ますます拡張現実世界での作品制作、発表の機会が増えていく。

 

いずれにせよ、これからのデザイン表現においては、パートナーとなる不可欠な技術であることには間違いないと確信しました。

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今回、東京ディファンス様の社員として、近藤さんと鎌田君(共に、セイカ建築卒業生)もサポーターとして来てくれました。

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ちなみに、近藤さんは、山田邦博社長監修のもと、このCGパースの描き方教科書も著しています。当日も、山田社長の講演内容に合わせて、その場でどんどんデザイン案を映像で展開していただきました。普段、会社でデザインの仕事をバリバリしている雰囲気と、そのレベルの高さが伝わってきました。

 

東京から、この講座のために、5名の来学。

学生達も刺激になったことでしょう。

ありがとうございました。

 

数名の建築学生は、実習室のペンキ塗りを終えた後での参加だったので、これら2つのイベントは、かなりギャップの大きなデザインの勉強になったことでしょう。

 

両方とも大事です。

posted date 2018.05.13
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