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犬島ワークショップ

特集授業紹介

昨年度に引き続き、セイカ建築の客員教授 妹島和世先生との建築ワークショップは瀬戸内海の犬島が舞台です。今回は、2年生28名、3年生6名、4年生5名、院生2名の合計41名で実施しました。

3年生以上は、昨年も犬島ワークショップに参加しています。限られた学生時代の中で、継続してプロジェクトに関わること=時間軸を体験することは貴重な経験になると思います。

バスを貸切り、朝6時過ぎに大学を出発。

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昨年は荒野で、ひたすら石を拾った場所は、「くらしの植物園」としてオープンしていました。

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小さな屋外のカフェも設置されています。一坪です。あえて、ステンレス鏡面の外装が選ばれているセンスは、さすが妹島先生です。

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園内道路の草取り作業。

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根っこまで取ろうとすると、これほど深く掘らなければなりません。大変ですが、出てくると大きな達成感。皆に労働成果を自慢してしまいますね。たかが、草ひきですが、立派な仕事です。

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隣接する山の竹林整備。犬島の竹は、和竹ですが土地の栄養分のせいなのか、太さが細いのが特長。

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福武財団の曽根原さまと、「明るい部屋」の橋詰さまから、それぞれ、犬島のアートとまちづくりについて、犬島の植生とくらしの植物園について、レクチャーを受けました。知らないことがたくさんあり勉強になりました。かつて5000人住んでいた人口は現在約30名。時代の大きなうねりを経験してきた島です。

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今回は自炊ではなく、島の皆さまに夕食と朝食をつくっていただきました。シンガポール科学デザイン大学の学生達も一緒です。彼らも犬島プロジェクトに参加しています。

ひたすら食べます。おかわり3杯は普通です。

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明けて翌日は、朝から作業。昨日、伐採した竹を、

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粉砕機に入れて、竹チップをつくります。この機械は強力で、川嶋先生のデジタルカメラをも飲み込んでしまいました。半年分の写真データが一瞬にして消滅してしまった川嶋先生の意気も消沈しました。

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そして、その竹チップは舗装として利用します。日光を遮るので雑草が生えてこなくなります。かつ、歩く感触もやわらかくなります。

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2時間半の作業を終えた後は、妹島先生からのレクチャー、課題説明です。

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その後、妹島先生から説明を受けながらの島内視察。

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現在、建設中の「犬島ステイ」。宿泊施設です。

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内装にヒノキ材が使われているので、いい香りでした。

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オランダの建築家 Wiel Aretsさんも同行。

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島内の恵み、ビワもいただきました。最高の甘さだったようです。

 

今回の課題は、「犬島に住む」。学生各自が自分で島内の敷地を決めて、島に住むこと=仕事内容、ライフスタイル、そして住居を含めたデザイン提案を行います。ライフスタイルデザイン~建築デザインという、これからの社会から求められるであろう、幅の広いデザイン領域の課題内容です。面白い形の建物の設計だけができても意味はなく、自分はどう生きるか、生きていくべきなのか、がデザインのスタートポイントです。

発表会は7月末なので約2ケ月ありますが、学生達がどのような提案を行うか、楽しみです。

でも、一番楽しみにされているのは、妹島先生でしょう。

 

 

posted date 2017.06.12
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