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新しい風景 2年生

授業紹介

セイカ建築の建築設計実技の過程では、1年時から2年次前期までは、インテリアデザイン、アトリエ付住宅、集合住宅、美術館、複合文化施設、幼稚園などの建築ビルディングタイプの設計を経験しているので、2年生後期は、従来の建築設計の枠を超えた、新しい建築を研究してきました。

風景に、人工物や生物をコラージュし、そこからのイメージを加工していき、それが建築的な美しさや魅力を持つのか、機能を持つ建築として成立するのか。

今の世の中で建築を普通に設計する「設計士」を目指していた学生にとっては、試練になる課題です。機能ではなく、形態やイメージから建築を構想するので、学生たちにとっては、課題説明時から、課題制作の意味や建築にするプロセスを理解することができないです。至極、あたりまえだと思います。

ですが、無理やり毎年進めています。

建築は、体験する人々に対しては「日々の芸術体験」であることに設計者が自覚すること、建築の機能を超えた面白さと深さに、設計を行う者として自分で自覚して欲しいからです。

砂漠に、ハチノス(牛の胃)をコラージュしたり、

髪留めの、シュシュを置いてみたり、

流木をアレンジした形態を置いてみたり、

流し台の排水口を入れたり。UFOのようです。

 

そして、ゲストと教員達の投票を経て、最終オープンジュリーでの審査です。

11票を獲得したのは、長谷川拓哉さん。

みかんの皮をむいだものを組み合わせて構想した、琵琶湖の船乗り場。

アニメーションで、空間の体験をシミュレーション。

8票を獲得した、ジェイリン・タン・ユアンさん。

鳥の羽を変形させていき、建築にしました。力業です。

冬のドローイング。

模型。

同じく8票を獲得した、ト・ニコール・アナンさん。

ピン止めの樹脂部分を変形させました。

 

10名の発表を終え、ゲストジュアラーの長谷川健吾さん(セイカ建築1期生)と、小林(伊藤)利佳さん(セイカ建築5期生)からの、プラスの総評をいただきました。

 

この課題は、他大学建築学科にはない(たぶんできない)、セイカ建築の特徴をなす内容です。今年も力作が多く、安心しました。

 

posted date 2024.01.27
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