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国際建築ワークショップ 2023

特集学生作品その他

ようやく、海外学生との直接交流が可能になりました。

2023年度は、数年前から準備を行っていた、アメリカのオーバイン大学建築学科との交流建築ワークショプ(WS)を開催しました。

10月2日から6日の5日間です。

テーマは、「プリミティブ・ハット」。建築の根源に挑みます。

人類共通のスキルであり、また、「かつての」日本人が得意としていた、ブリ・コラージュの建築バージョン。

材料は角材25本以内、麻縄のみ。あと必要なものは、「キャンパスの裏山」から調達する。

セイカ建築の実施する国際WSの特徴は、チームのメンバーが混成であること。

6つのチームメンバー構成は、オーバイン大学は2名づつで、残りは、本学の大学院1年生~学部1年生の5学年の有志が学年を超えてバラバラで構成されています。

カタカナの名前が外国籍の学生です。半分以上!

Aチーム。9つの床で身近にある自然素材を再認識し、縄で囲まれた不思議な空間を体験します。

筋交になる斜材が邪魔かとも思いますが、一方では緩やかに空間を分割する敷居にもなっています。

 

Bチームは、「小さな森」を表現。

中に座って、心を静めます。親密なスケール感。

Cチームは、「蜘蛛の巣」。

既存の樹木や建築に寄生して成立する空間。緑の壁の内側には花を生けました。

Dチームは、小さな緑のボックス。

壁の1面が上部に可動し、入り口の庇になります。

壁床も簡単に外すことができるので、空間の移動が可能です。現代の方丈庵。

Eチームは、対比がテーマで、草の壁と枝の壁を制作。

アプローチを点在させた石と曲木で演出しました。

床には草で編まれたマットが敷き詰められていて、森の中の小屋にふさわしいデザインでした。

Fチームは、キャンパスの中で多くの人が通行する通路に沿って、迷路と隠れ家を制作。

迷路の通路には、既存で置かれていた陶芸の椅子を取り込んで、環境を生かした居場所を創出。

 

 

どの作品も3日半でデザインし、制作したとは思えないほどの空間の質を持ちえており、ワークショップの実施が成功したことを確信することができました。

 

終了後は、打ち上げ交流会を開催。

短い数日間でも、オーバイン大学学生と本学学生はかなり親しくなったようで嬉しい成果です。

国際交流活動は、海外に出向かなくても、日本内で当然可能です。

 

英語で自分の気持ちや意見を正確に伝えることができす、困って、悔しがっている学生もいましたが、そこは身振りとスケッチでのコミュニケーションで乗り切っていました。

自分の問題を自分で解決する姿勢。ほほえましいです。

それは、国籍や言語の異なるグループでの作品制作を通じて体験して欲しかったことなので、この点でも今回の国際ワークショップは成功したと言えるでしょう。

 

みなさん、お疲れさまでした。

全員が笑顔の中で終えたことを心から嬉しく思います。

 

 

大学の広報課にも、記事にしていただきました。

https://note.com/kyotoseika/n/ne80fbe04faa0

 

 

posted date 2023.10.14
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