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2年生 建築基礎実習5 (設計課題)

学生作品授業紹介

こんにちは。

5月31日火曜日は、2年生建築基礎実習5(設計課題)の講評会でした。

 

ゲストは、田所克庸さん。

 「京都三条デザインハウス」という、先斗町、鴨川などに面する三条河原に位置する、シェアハウス、コワーキングスペース、ギャラリーなどを兼ね備えた複合建築を提案する2年生最初の課題です。周辺環境、地域社会と建築の繋がりについて考えて、人に共感してもらえるコンセプトを空間にすることが目標です。

学生それぞれが、思いを込めた作品を発表しました。

 

 

 

こちらは、規則性をあえて外した、森のような柱梁のグリッドシステムを提案し、その中に床や壁を自由に配置できる作品。できあがる空間が均質ではなく、リズムのある構造の中で多様に変化します。

 

 

 

伝統産業である京友禅とデザインをつなぐデザインハウス。屋根の構造が支える柔らかい布の膜から柔らかい光が入り込み、吊りさげられた織物を彩ります。鴨川の水を引き込み、ここでは友禅染が実際に体験することもできます。

 

 

 

こちらは、ビニルハウスのように、温室環境を作り、植物に囲まれたデザインハウスを意図しています。

 

 

 

風景を取り込む建築として、大小の開口が、レベルを変えながらリズミカルに配置されています。中の空間は階段でつながり、この敷地周辺の多種多様な風景を楽しむことができます。

 

 

 

建築自体を、まちの延長としてとらえた作品。周辺の道や川沿いの空間の特色をこの敷地内に延長すべく、空間ヴォリュームをずらすことで獲得した敷地内の外部空間を周辺の環境と接続しています。

 

 

 

自然発生的な広場を、紙をくしゃくしゃにして出来上がる造形で仕立てました。

内部をもったポジにかこまれた外部のネガの空間が、この広場と周辺とつながったみちの空間を生み出しています。

 

 

 

通り抜けしようとふらりと立ち寄ると、敷地から生えたような形態が生み出す棚田や谷のような空間に出会い、上の階に上がってみたり、違う方向に寄り道してみたりしたくなるような建築の提案です。

 

 

 

この提案は、食×デザインというアイデアで場所を考えました。京都の中心地であるこの敷地に時期によってかわるポップアップのレストランやカフェを料理人やデザイナーが作り上げるというコンセプトで、それぞれの用途のプログラムを、トラスを組んだロの字型の筒に囲まれたヴォリュームで生み出し、その隙間には、立体的なテラスやピロティなどの空間がつながっています。

 

 

 

複雑な建築をしっかりと形に落とし込んダ作品が評価され、最優秀賞を受賞しました。

 

 

 

各階の平面の床と壁と中庭の四角形が変化し、ずれによって生まれる多様なテラスを楽しむ建築です。

 

 

 

どの作品も素晴らしい熱量で、力作ぞろいでした。

次の設計でも皆さんの作品が楽しみです。

お疲れ様でした!

 

posted date 2023.06.01
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