お知らせ

back
建築的実験=建築を学ぶ学生の遊び

学生作品授業紹介

1.  器用仕事を楽しんでください。(2Week )                                    ― 「想像と手仕事」 ― 物と人間

 

・「ここにあるものを手掛かりに、ここにないものを想う」

/鷲田清一/想像のレッスン/ 2019/ちくま文庫

 

1つの素材=ホワイトシートを使って、「何か」を生み出してみる。

素材と対話する。素材と遊ぶ。素材を加工する。

作品は、飾り、道具、遊具、家具、衣服、空間、インスタレーション、アート作品など、用途・目的・サイズ・場所を問わない。

建築家の資質としての想像力と現実把握力と実践力を、ブリコラージュで制作することを通じて経験する。

 

という、葉山スタジオ4年生の第1課題は2週間で制作。

ホワイトシートは、塗装の養生などで使う、ペットボトルを再生した薄いシートです。

スプレーのりで作ったのは、

 

内部空間を持つ個人の空間。

歩きながら光と影を鑑賞します。

中から見ると、このように光の濃淡や、木々の影が映ります。

建築学科のエントランスに空間インスタレーション。

材料がもっとあれば、包まれ感が増すはず。

との、制作者の中野君、山本君からの実験報告でした。

井上君は、バラの花束に見立てた照明を制作。

誰かから突然もらったら、嬉しいことでしょう。

坂本さんは、ドレスを作ってしまいました。シートが「編まれている」ことを発見し、繊維を引っ張ったり、ほどいたりして、立体的な襞をつけています。

無味な材料に表情をつけ、かつ、実際に使えるモノをつくる実験です。

試着したのは、ヤクカさん。とても良く似合ってます。

チョウさんは、四角のシートに切り込みを入れることで、カバンにしました。

モノを包むこと、肩にかけて運ぶことを同時に成立させたデザインです。

 

 

 

「ここにあるものを手掛かりに、ここにないものを想う」

 

建築が芸術であることを、学生たちは遊びながら実感してくれたことでしょう。

 

「遊びをせんとや 生まれけむ」

「遊び」は「学び」です。

 

建築を楽しく遊びながら+苦しみながら学ぶ

 

知識の習得・表現技法の習得・会話の習得

そして、一番大事な、自由に発想することの習得

を セイカ建築で学んで欲しいと、思います。

 

それは実際、セイカ建築を創立して37年間、続けてきたこと=伝統ですね。

 

posted date 2023.04.27
関連記事

twitter