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2021年度五大学合同講評会

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こんにちは。

2022年1月28日は、3年生後期第二課題の、五大学による、合同講評会でした!

京都精華大学、京都芸術大学、大阪芸術大学の3大学で始まった伝統あるこの講評会は、現在、大阪市立大学、近畿大学を加えて5大学で行われています。

2021年度も、例年通り、アベノハルカスの24階、大阪芸術大学のサテライトキャンパスで開催されました。

コロナ感染に対しての徹底した予防、万全の対策を取っての開催でした。会場へは、発表する学生と講評する教員だけが出席して、他の学生や関係者はzoomにて遠隔試聴での参加でした。

長い時間をかけて制作に打ち込んできた学生にとって、待ちに待った晴れ舞台です。

 

 

例年にならい各校から力作が揃いました。

 

 

 

京都精華大学からは、「つながりの距離」という課題に対して、学内で選出された5人の学生が作品を展示、発表しました。

 

川口颯太さんの作品。

 

京都鞍馬山の傾斜地の敷地で、自然と人間が共存する「自然のつながり」を提案しました。土砂崩れなどを防止するためコンクリートの壁で埋めてしまうのではなく、樹木が育つ土壌を残しながら、曲げを伝えるリブのついた小さなコルゲート鋼板のL字がアンカーされ、それぞれ距離をとって土留めの役割を果たします。自然の土に囲まれたその小さなくぼみには、人々が住まい始めます。

3年生とは思えない設計、デザイン、空間の想像力が、絶賛されました。

 

 

 

水野光流さんの作品。

 

「つながりの距離」を自身の経験や感覚でもって見つめ直し、個人と個人の新しい距離感を空間化した作品。個人の場所の繋がりが構成手法に昇華され、建築となって現れました。

その独創性のある圧倒的な空間、新しい世界の表現に、会場の全員が惹かれました。

 

 

 

シンシコウさんの作品。

 

京都嵯峨野の田畑に囲まれた市街化調整区域内、市街化区域との境界に面した敷地の計画。そこに佇んでいた既存の古い住宅の架構を残しながら、周辺の農家の人たちや学生たちが集まれる、つながりの場所の提案。

ここでは敷地境界や建物の内外の境界は曖昧になり、敷地の内外、屋内屋外、室内室外、上足下足、みちと土が、互いに浸るように延長して交錯している。古い建築と新しい建築の時間の記憶のつながりも存在する、そんな場所を提案しています。

現在の日本の将来を見据えた時、契機を投げかけ、先生方にとっても最も気になる案と高い評価を受けました。

 

 

 

 

 

チョウソウさんの作品。

 

今出川通沿い、河原町通りと鴨川の間に位置する廃寺の敷地での文化センターの計画。塀や商業ビルに囲まれて活用されていない土地を開き、周辺の景色、視線、導線によって生み出された、道路沿いの抜けのある新しい建築によって、京都の町とこの敷地の庭をつなぎます。

庭にある既存の寺院はカフェなどのコンバージョンされて、多くの人が集う新しい場所ができます。

 

 

 

モウコウエキさんの作品。

 

左京区の学生が通学に使う、叡山電鉄と京阪電鉄の終着駅駅である出町柳駅ターミナルの計画。現状不足している駐輪場、溢れる学生たちが、一息ついて留まり佇める場所を提案しました。

柔らかいスロープをもった円形の床がそれぞれ接し合い、高さの差から豊かな心地よい空間が生まれています。

 

 

 

 

全員の発表後、審査が行われました。

審査の結果、、、

 

 

 

 

川口颯太さんが、優秀賞を受賞しました!

最優秀賞は残念ながら逃しましたが、僅差でした。

 

 

 

水野光流さんは、奨励賞の受賞!

 

おめでとうございます!!

 

 

 

他の3名のプレゼンテーションもとても良かったです。よく頑張りました!

 

 

 

3年生にとっては、自身の作品を大勢の前で発表し励みになったと同時に、忘れることのない思い出になりました。

 

 

お疲れ様でした!

 

posted date 2022.01.30
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