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美しい建築

授業紹介

2年生後期の設計課題。既存の形態の構成によって、新しい風景を生み出す建築を考えます。

まずは、「人工物」をピックアップ。

1人、A1サイズ1枚に思い思いに気になる人工物を集めてみました。

楽器や調理用具など。

仏具や履物など。

翌週には、風景写真にコラージュしてみます。お寺のありがたい祭事用具が建築に。

ミシンの先端の部分が、風力発電の中に立ち上がっています。SF映画のようです。

ホルン。

一番の問題は、「挿入したモノが建築たりうるのか」。

かなり高度な建築的なセンスを求めています。

そして、翌週は、「生物」のピックアップです。

同様に、A1サイズ1枚に。

この日は、学生42名が欠席者なしの全員出席。

3,4年次のスタジオでは、全員出席していることは普通ですが、1,2年次で、オープンジュリー以外の実技授業での欠席者なしは、セイカ建築始まって以来の初めての事件です。

健康優良児が揃ったのか。と思いました。

「欠席者が1人もいない全員出席している今日は、セイカ建築始まって以来です。」と学生に伝えたら笑顔の拍手が起こりました。

ともあれ嬉しい事です。

生物の一部から、建築的要素を抽出する試行です。

そして、風景に挿入。

タケ、ですが、スタジアムに見えます、

貝殻、ですが、聖堂に見えます。

コウモリ、ですが、斬新なタワーに見えます。

植物ですが、建築に見えます。

フグの骨ですが、ドームに見えます。

細胞ですが、未来の建築に見えます。

 

などなど。

 

学生たちには、モノをどのように見たら建築に見えるのか、建築化できるのか、という難問を苦しみながら楽しんでもらったと思います。

この4週間の準備期間を経て、これから

「モノを建築化して新しく美しい建築をつくる」トレーニングを開始します。

 

 

毎回の設計実技授業での、遅刻者なし全員出席。が続くことを期待しています。

 

もちろん、講義授業、演習授業でも。

学生の授業参加状況を見守っていきたいと思います。

教育・文化は、育てる意味で、農業と同じ語源の、カルティベイトなので。

 

 

posted date 2021.11.03
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