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ロサンゼルス建築視察ツアー

特集その他

3月5日から1週間、ロサンゼルスに行ってきました。昨年のニューヨークに続いて、またまたアメリカです。

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まずは、新井教授の古巣、SCI-arc創設者の設計事務所、モーフォーシスを訪問。事務所の外壁についているのは、実際に設計した建築の外装材の部分的なモックアップ。

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最新のプロジェクトから、新井教授が関わった昔のプロジェクトまで展示されています。「KAZ(新井教授の名前)は、この事務所のレジェンドだ。」とのスタッフさんの言葉を学生は驚いて聞いていました。

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SCI-arc.南カリフォルニア建築大学。駅舎のコンバージョン校舎。校舎の長さは、なんと300M!

実習室が大部屋なのが羨ましい限り。学年の定員は気にしなくても大丈夫です。

授業料は年間600万円くらいですが、その分、学生は貯金を叩いて、また、奨学金を得たり学資ローンを組んで毎日真剣に学びます。サボっている教員がいたら、学生からすぐにファイヤー要求が出されます。

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階段は広く取って、劇場のように。

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廊下はすべて、ギャラリーです。

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このギャラリーでは学生作品のクリット・作品講評会が常時行われています。セイカ建築の廊下もあと2M広かったらできるのですが。

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気になった作品。ゴミを並べて、バキュームで吸い、ニュートラルで面白い形態が生まれています。

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摩天楼の模型には、GODZILLAも。

すべての施設を見学しました。1人にほぼ1台の3Dプリンター、NCルーター、レーザーカッター、3Dスキャナーなどの施設の充実は羨ましいですが、とにかく手を動かして制作し続けている様子を見て、学生たちは気が引き締まる思いだったことでしょう。同じ建築を学ぶ学生として。

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セイカ建築卒業生でSCI-arc大学院を出て、今はロスで建築設計事務所を経営しているゴウ君も来てくれました。学生の時から楽しい若者でしたが、久しぶり(20年ぶりくらい?)に元気に大きくなった姿を見て嬉しく思いました。

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アートセンター・カッレッジ・オブ・デザイン。プロダクトデザイン、特にカーデザインでは世界最高峰の大学です。2

エントランスの壁には、この大学へ寄付をした人のリストが美しく飾られています。最高額は500万ドル!

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ギャラリーには優秀作品が展示。

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環境デザインコースの実習室を視察。学生のアイデア発表を聞きました。指導教授は、新井教授の後輩でした。

昨年はこの大学からセイカに学生達が来てワークショップを行ったので、次回はこちらから行く番です。

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市内のブラッドベリービル。125年前の建築。映画ブレードランナーの撮影場所としても有名です。

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エレベーターも動きます。

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The Broad 現代美術館。

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有機的空間はエントランスホール。写真映えする場所です。建築に入って、いきなり写真を撮り始めるということは、新鮮な感動があるから。

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マルセル・デュシャンの泉。作品と同時に特徴ある外壁からの光を楽しむことができます。

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トップライトから柔らかな光が注ぐ廊下。

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ウォルトディズニー コンサートホール。2003年。

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ロビー。

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外部空間。不思議な感覚を味わうことができます。

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イームズハウス。1949年。昔は(20年前ですが)内部に入れたのですが、現在は外から内部空間を見ます。

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撮影に夢中な学生達。

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ガイドさんから、説明を聞く学生達。

 

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全員揃っての記念撮影は、この1枚だけでした。

1モーフォシス設計の、カルトランス第7地区本社ビル。

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1階では、外部空間を引き込んだ公共的空間を提供しています。

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見上げると、ガラスの床。

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日本の民家のような、由緒正しい、「ギャンブル邸」にも寄って休憩。

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ゲーリー自邸。一般的に日常にある材料を寄せ集めた建築は、ポストモダンの代表作として当時はセンセーショナルでした。

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シンドラー邸。1922年。

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スケール感、素材、構造体、建築の構成、すべて日本の香りがします。

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和紙のような壁からは柔らかな光。障子です。

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天井は梁をあらわしで。床仕上げのモルタルが土間のような感じで親しみが持てます。

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今回のメイン建築。ソーク研究所。1963年。ルイス・カーン設計の傑作作品。マスターピースです。先端で海の写真を撮る、新井教授。子どものようです。

建築の正面性、シンメトリーという構成原理を究極なまでに厳格に死守した建築。厳格さは、美しさ・緊張感と、加えて、人間が生み出した「幾何学」のもたらす安心感を与えてくれます。

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昨年、外装のリフォームが行われたので、コンクリートと木材、共に美しさを取り戻しました。何時間滞在しても見飽きることのない建築は少ないです。まさに、マスターピースたる所以。

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すぐそばには海。ロスからハイウェイで片道3時間弱かけて来た甲斐はありました。道程では、ひたすらハイウェイで車線変更を繰り返す運転はとても辛かったですが、やはり、学生を連れてきて良かったなあ、と、思った次第です。

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市内に戻って、1920年、フランク・ロイド・ライト設計のホーリー・ホックハウスは残念ながら見学時間終了でした。

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Emerson College Los Angeles は、モーフォシスの設計。ハリウッドにあります。

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ウロコのような特徴的な外装材。可動式でしょう。

車

6日間、乗り続けた2台の車。戦車のようなトラックのような大きさ。さすがアメリカサイズ。

添乗員 兼 現地ガイド 兼 運転手 の教員2名のパートナーになってくれましたが、カーナビは全くあてになりませんでした。

夜景

天文台からの夜景。女子学生からの「どうしても夜景を見たい!」という強いリクエストがあったため。

ホテル

5泊したホテル。モーテルのスーペリアルルーム ダブルベット2台の部屋に2名づつで宿泊。近くにスーパーやバーガーキングがあって便利でした。夜は外で喧嘩している声がうるさかったですが。

スイッチ

内装で感心した、塗り込められた照明スイッチ。DIYですね。

バス停

一日中歩いていると休みたくなるのはわかります。

サンタモニカ

唯一のフリータイムはサンタモニカで。

 

5泊7日間の強行スケジュールでしたが、多くの新旧建築を実際に見ることができて、勉強になったと思います。

 

今回の参加希望者は30名でしたが、車の運転手が新井、葉山の2名なので、やむなく抽選し、12名での視察になってしまいました。ロサンゼルスは、新井教授の本拠地だった街で、交換留学提携しているSCI-arcもあるので、また来ることになるはずです。

楽しみにしておきましょう。

 

 

 

 

 

posted date 2018.03.20
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