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犬島ワークショップ
港

学生作品授業紹介特集

4月からスタートした、妹島和世客員教授が指揮する、犬島ワークショップ。4月、6月の現地調査を経て、いよいよ犬島での1最終プレゼンテーションです。

 

妹島先生のみならず、建築家の西沢立衛さんにも参加いただけました。発表する32名の学生達の緊張感が伝わってきます。

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1人づつの学生達の発表に対して、丁寧にコメントをいただきます。

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このプロジェクトは、2年生は全員参加、3年生以上は自由参加という、学年を超えたデザインワークショップ形式で実施しました。

課題は、「犬島全体へのデザイン提案」、「犬島くらしの植物園(9月にオープン予定)の家具デザイン」の2本立てですが、全体への提案として考えたアイデアを植物園の場で提案する、または、植物園で考えた家具デザインのコンセプトを、島全体に展開する。など自由に各自設定します。

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植物園の外部にリング状に並べられた「石」。かつてはたくさんの採石場があった犬島の記憶の再現。

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島の中につくる「展望台」。高低差を持ち、非直線的な島内の道空間や建物配置の魅力を確認するための装置です。

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海に張り出した、ボードウォーク。釣り人は喜ぶことでしょう。

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テーブルと椅子。「もっと大きな模型をつくり、材料も決めて、自分のデザインの良さと問題点を実感すること」。との、先生からのアドバイスです。

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海水浴場には休憩所。敷地の等高線に沿った床面デザインは面白いと。

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松井さんの作品は、ドローイング。

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かつて、桃源郷ともよばれたこの島に、桃の木を植え、新たな風景をつくりだす提案。このアイデアをいかに実現させるか、現実的かつ具体的に考えていけば素晴らしい、との評価でした。

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最後の全体講評。西沢さんから、「設計課題の内容を解決するだけではダメ。課題が持つ問題を超える大きなテーマを、異なる角度から考え直して提案していかなければならない」。その通りのことで、出題者である教員の襟も正されました。0

4時間にもわたる、講評会を無事に終了。

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ようやく晩御飯です。チリコンカンというメキシコ料理は、妹島先生からの差し入れ。

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40人分のサラダ。これも新しい風景かもしれません。

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翌日は、朝から3つのチームに分かれて、作業です。チーム1は植物園敷地の石拾い。取っても取っても際限のない地道な作業。しかし、無心に行う清掃行為は、悟りを極めるためには大事な修行のひとつでもあります。

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チーム2は、道路脇の伐採13作業。

住民の皆さんと、島への来訪者が、少しでも気持ちよく時間をすごしてもらえるために。

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チーム3は、山の中で「道づくり」。ほとんど荒野の開墾作業。かつて、道があったのに現在では植物が覆い過ぎて道として機能していなかった空間の再現です。

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その作業を3時間行った後は、お昼ご飯をはさんで、海岸の清掃を実施しました。1時間で、ゴミ袋は10袋以上。この海岸は遠くに製錬所が見えるように、鉄の精錬プロセスで出たスラグが砂状に広がっている、黒い砂浜です。

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最後に、チーム3が切り開いた山の中の「道」を、全員で歩きます。植物の中を地形を感じながら、蚊に刺されながら歩く作業は、平坦でドライな道に慣れたわたしたちの身体感覚を鍛えてくれそうです。

 

ということで、ワークショップは無事に終了。関係者の皆さんのおかげで、学生達はいい経験をすることができたと思います。これからは、設計課題ではなく、希望者のみ参加する、妹島先生指導の「犬島プロジェクト」として進んでいきます。

 

妹島先生が学生達全員を讃え労をねぎらわれたように、地に足の着いた、いい提案を行う事ができました。参加した皆さん、おつかれさまでした。

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posted date 2016.07.11
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