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2021年度卒業設計

特集イベント案内学生作品授業紹介

2022年2月3日は、卒業設計の最終講評会でした。

 

卒業制作、4年間の集大成となる作品の発表会です。

ゲストは、新井清一さんと片木孝治さん。

 

4年間、指導に関わってきた非常勤の先生方も集まって下さりました。

 

 

ここでは、いくつかの作品を紹介します!

 

 

 

青田真優さんの作品。

 

京都市中京区に、働きながら住むことができる、あたらしい住まい方を提案しました。

元来の町家は間口の狭い敷地境界線で仕切られていました。昔ながらの町家の風景、空間、そしてスケールを活かしながら、今は駐車場となってしまった大きな敷地に、庭を連担し、空間を繋ぎ、一緒に住める場所をつくります。

異なる学区のそれぞれ道から駐車場となっている2つの敷地を繋ぐことで、誰でもはいれる小路をつくり、まちをつなぐことで、人々を中に導きます。

動線も整理されて、住む人々だけのための中庭があり、プライベート、セミパブリック、パブリックの関係性もしっかり提案されています。庭、奥行きのある空間を通して風や光が抜ける快適な場所が用意されていて、そこでの住まわれ方も具体例をあげつつ、図面や模型の中で、そのシーンがリアルに描き出されています。

具体的な場所を想像しながら、本当に楽しんで制作したのが伝わり見る人も一緒に、こんな場所があってほしい!と思う作品でした。

 

 

 

寺岡楽空さんの作品。

 

都市の中で、決められたルールの中だけで受動的に行動するのではなく、自身の意思をもって能動的に行動するための提案です。

PARASITECTUREと名付けられたこの建築は、あらゆる場所に持ち運ぶことが出来て、そこで、人が座ったり、テーブルにしたり、囲い込んで休んだり、子どもが遊んだり、日よけにしたり、思いのままに使うことができます。

スケール、材料、つくり方について、検討、スタディが繰り返され、100を超えるモックアップがつくられました。

今回の卒業制作だけではなく、今後の発展にも期待したい作品です。

 

 

杉山未羽さんの作品。

 

豊かなものを後世に伝承していく、そんな夢のある提案。

子どもを持たない人たちが、絵を描いたり、ピアノを弾いたり、料理をしたり、林業をしたり、本を書いたり、そんな人たちがその豊かなものを伝えるために、この場所に移住します。子供たちが集まり、そこに架けられた橋を駆け巡りながら、豊かなものを学びます。

優しさにあふれた詩的な提案でした。

 

 

 

小山利奈さんの作品。

 

まちにストリートと繋がった学校を提案しました。

町に大きな架構をかけて、その下のみちがすべて学校になる提案です。

既存のまちと新しく出来る学校が重なり、活気のある見たことのない楽しい場所となりそうです。

 

 

 

長里実奈さんの作品。

 

丘に掘り込まれた既存の博物館の改修。次世代を担う子供たちが集う機能をもち、基礎・擁壁をそのまま残しながらも、その上に自然が回復可能な新しい「森」を提案しました。

少しずつ、この場所が自然あふれる豊かな場所になってほしいです。

 

 

 

久野佳那子さんの作品。

 

大阪の文化住宅地区のまちなみの提案。

既存文化住宅を減築しながら、みちをつなぐ外部空間を作り、人が集まる場所を、提案しました。

敷地境界線が消えて、外と中の空間がつながってにぎわいのある街並みができます。

 

 

 

安田隆斗さんの作品。

 

里に降りる動物たちのロードキルを減らすために、山と里を結ぶ折半鋼板の屋根をかけました。

こんな橋が日本全国に増えて欲しいと思います。

 

 

 

皆、素晴らしい作品を発表できました。

 

 

 

公開審査の結果、

 

最優秀賞は、、、青田真優さんでした!

 

おめでとうございます!

その細やかに紡ぎ出された世界は青田さんらしさに溢れていました!

 

 

 

優秀賞は、寺岡楽空さん、杉山未羽さん

でした!おめでとうございます!

 

本当によく頑張りました!

 

 

 

P.S. 2月16日から20日は、卒制展でした。

 

全員での搬入、設営でした。

ブラッシュアップにも力が入りました。

 

 

こちらは木村鼓さんの作品、otoph。

ある場所の音と写真を抽出し、それと、みる人の記憶を紡ぎながら、自分だけの時間を想像する空間。

 

 

 

平岡真生さんの作品。

世界、自身、想い、願いが言葉と共に昇華します。京都精華大学のメインエントランスを使ってのインスタレーション!

 

 

本当に力作ぞろいでした。

今後の皆さんの活躍に期待しています!

 

お疲れさまでした。

posted date 2022.02.28
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