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4年生 前期オープンジュリー

授業紹介

4年生の前期オープンジュリーが開催されました。17名の教員+2名のゲストで作品審査。

ゲストジュアラーのアルファヴィル一級建築士事務所の竹口健太郎さんに説明する、久野さん。

溶け出す、滲み出すことをテーマにしたエリアをデザイン。周辺環境にも配慮をすべきだと指摘を受けました。

杉山さんは、琵琶湖のほとりに、地域住民のための「葦(よし)」をテーマにした公園をデザイン。

造形と、素材、構造とが整合性を持つような説得力のある物語ができたら良かったです。

平岡さんは、兵庫県の「的形」地区での活動をプレゼンテーションを行いました。

的形で拾った流木、的形の風景写真を大学内で展示し、感想メッセージを集め、的形の住民に届ける。届けられたメッセージを読んだ住民の感想を、大学内で紹介する。また、的形を舞台にした映像作品の上映会を的形で行う。上映会は、移動屋台のスクリーンで、地域のあちこちで実施し、住民たちの反応を記録する。自分で的形を舞台にしたメッセージを、地元の「回覧板」に載せて、見てもらう。

などなどの、京都と的形での双方向やり取り活動を展示しました。

 

まちづくりのライブ感が評価・共感されて、ゲスト賞を受賞。

建築の設計を教えることだけが、建築教育ではないことを再確認しました。

青田さんは、独立前の16名の食のデザイナーのための集合住宅を提案。

16票の最多得票を得た丁寧に作りこまれた作品です。

立体的な村になっていて、生活の活気が伝わります。図面と模型の整合性に問題はあるものの、手書き風の図面には迫力がありました。

寺岡さんは、三角形トラスを様々に展開し、「ソフトハウス」と命名した、移動式建築のスタディを発表。しつこいくらいの作業量から、彼が得たものは大きいと感じます。

古川さんは、「救いの建築」として、自身がデザインしたキャラクターとバーチャルに住むことを提案。画面の前で動作を行うと、キャラクターの動きが連動するもの。

残念なのは、このインテリアは自分でデザインしたものではなく、借り物だったことでした。

しかし、未来の建築の在り方への提案であることは間違いないので、ゲスト賞を受賞しました。

自分たちが普段学んでいる場 風光館を調査し、学生たちの「居場所」をデザインする。

さまざまな、ニッチな場所を発見しました。長里さんのグループ。

岡田さんのグループ。

学科を超えた共同のワークスペースを確保するために、風光館が増築されて、巨大なルーバーで覆われています。設計者の上田篤先生の意見を聞いてみたいところです。

 

卒業制作へ向けた作品、現状の調査を周到に行い提案する作品、街づくりアート活動、バーチャル建築提案などなど、セイカ建築らしい、バラエティに富んだ作品達でした。これから、卒業制作に本腰を入れて取り組んでいくことを期待しています。

 

一方で、過日行われた1年生の作品では、いくつかの高いレベルの作品に出合いました。

これが1年生前期 住宅作品の「主人公の家」。驚きました。3年後が楽しみです。

詳しくは、1年生オープンジュリーで紹介します。

 

posted date 2021.07.31
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