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漆塗り体験

学生作品授業紹介

3年生の家具スタジオは、自分たちの家具に「漆」を塗るために、講習会を受けました。指導いただいたのは、伝統産業担当の米原先生と市内で漆を精製しておられる堤淺吉漆店の堤様。

日本では1本の漆の木から、15年かかって採取できるのは、わずか200cc。

15年後に漆を採取した後の樹は伐採されると聞きました。とてもとても貴重な材料です。

漆の「かぶれ」や、色、調合、性能などを丁寧に教えていただき、学生たちは学びました。

早速、試しに塗り始めました。今日は試作なので家具ではなく、無垢板で作った小品で試します。今日の試作品に上手に塗ることができたら、鞍馬寺に奉納する予定です。

筆、ヘラ、布などを使用して、刷り込んでいきます。

漆の色は、12色を準備していただき、各自で思い思いの色を考えて塗ります。

白、黄、茶、紫、オレンジ、赤など。2色のグラデーションに挑戦した学生もいました。

「漆は乾くのではなく、空気中の水分に反応して固まる」と聞いて、絵具との違いがわかりました。また、固まったら色が濃く変色する話も聞いて、奥深さを感じました。

これから数日間はムロに入れて、その後に取り出して、2度目の塗りを行います。

どのように色が変わっているのか。

楽しみです。

 

「漆塗りを体験することのできる建築学科」は、世界でも珍しいでしょう。

伝統産業の残る京都の大学であることの特色の1つだと思います。

posted date 2021.01.19
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