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3年生 5大学合同講評会

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こんにちは。

 

1月29日金曜日は、3年生後期の設計課題の5大学による合同講評会でした。

 

大阪天天王寺のあべのハルカス24階の大阪芸術大学のサテライトキャンパスにて、大阪芸術大学、大阪市立大学、近畿大学、京都芸術大学と、京都精華大学の5大学の優秀作品が展示され、先生たちから講評を受けました。

 

前日の搬入・設営は、出展する学生だけではなく、同じ課題に取り組んだ学生が一緒に行います。

 

講評会、当日。

密を避けるため、発表者以外の学生は遠隔で視聴です。

zoomで、100人以上の人が参加しました。

 

 

京都精華大学のスタジオ設計課題は「出会いの建築」です。

京都の町の特異点をみつけ出し、そこに新しい出会いの場所を提案します。

 

小山さんの提案は、四条河原町北西の裏寺町と呼ばれる寺院やビル群の間の計画です。

錦市場が寺町通と交わる終点にある錦天満宮を残しながら、その東側に、多種多様な人達がふらっと迷い込んで人と出会う空間を設計します。三角の壁や屋根が少しずつ空間を分節しながら、それぞれの小さなグループが思い思いにとどまれる、過ごせる、そんな場所をつくりました。

 

 

杉山さんは、東本願寺と西本願寺に囲まれた、数年前に廃校になった旧植柳小学校跡地です。

南側の公園と一体的なオープンスペースで、本でつながる場所を提案しました。町の人が参加しながら、自分たちで文庫を作っていく、そのための書棚の構造が壁となり、床や屋根を支えて、室内外、屋内外の空間を作ります。

建築の造形力、構成手法もさることながら、建築の中の計画もしっかりされている秀逸な案です。

 

 

久野さんの案は、松原通周辺の、路地に着目しました。

子供たちが安全に遊べる路地、そんな路地を行き止まりではなく通り抜けのみちにします。空き地を見つけて屋根をかけて、地域の人たち、子どもたちが休んだり、遊んだりできる小さな場所を、町の中に散りばめます。それぞれの場所に合わせて様々な用途を提案しました。

 

木村さんの案は、六道珍皇寺と善立寺の周辺の計画。

気づきにくかった、お寺の参道を広げて、まちの子どもたちが集い学べる寺小屋のような街に開いた境内の空間を提案しました。

もともとそこにあったスーパーや善立寺の保育園、商店などをそれぞれ個別の敷地の中ではなく、大きな敷地(境内)の中に散りばめて、まちに開いたオープンスペースと一体的に作ります。

地域の記憶として、そこにあった建物の柱の位置を残し、その柱を利用しながら屋根やテラスを配置し、空間が生まれていきます。

地域の人や訪問客もふらっと立ち寄り時間を過ごせる場所ができました。

 

 

寺岡さんは、京都御所と寺町通の条坊のずれでうまれた長い三角形の敷地の計画。

 

都市の中でキャンプをするように自分の居場所を見つけて過ごすための空間を、この長い敷地に高架状につなぎ、御所という非日常の空間と、京都の町という日常の空間の間に挿入しました。

地上レベル、上空レベル、ふたつの世界が交錯し、往復する不思議な世界。京都の隙間とも呼べる場所に、大胆な手法で提案し、議論を呼びました。

 

 

他大学の学生の作品も、力作ぞろいで、多くのことを学びました。

発表も、とても良い経験になりました。他校の学生と意見交換したりと、めったにない機会を生かして、楽しい講評会でした。

 

 

最後に、各賞の発表があり、

 

その提案内容を高く評価され、木村さんがプレゼン賞を受賞しました!

おめでとうございます!

 

 

 

皆、最後まで、図面や模型をブラッシュアップし、本当によく頑張りました。

 

お疲れ様でした!

 

posted date 2021.01.30
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