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ピーター・クック先生 ワークショップ

イベント案内学生作品授業紹介

12月15日に、今世紀最後と言われた、セイカ建築学科客員教授 ピーター・クック卿と磯崎新さんの対談が行われました。

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300名を超えて集まった学生達+建築家の皆さん。

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ピーター先生は、近著「Drawing  The Motive Force of Architecture」で紹介されている、世界の建築家が描いたドローイングが持つ力について講演されました。磯崎さんからは、ピーターと知り合った40年前に考えていたことが現在につながっている、という内容でした。

 

そして、16日から19日までの4日間は、ピーター先生出題・指導・講評の建築ワークショップを実施しました。

課題は、「キオスク」。キャンパスの中に、なんらかの機能を持つ小さな場所・建築・空間をデザインし、実物を制作せよ、という内容です。

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先生から直接チェックを受ける学生たち。使用する材料は、プラスチック・ダンボールのみ。

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白板を使ったり、

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スケッチを描いて、学生のアイデアをクリティックし、より良い方向、より広い可能性を示していただいています。

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指導の中で描かれた平面スケッチと断面スケッチ。とてもわかりやすく、的確なアドバイスです。横にいた私達教員も大変勉強になりました。

たくさん描いていただいたスケッチは学生たちの一生の宝物になることでしょう。

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今回のワークショップは、1年生から大学院生までの学年を混成した8チームです。

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試作品を作成します。

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実物を制作します。あっという間に4日目のプレゼンテーション(発表講評会)になりました。

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8つの作品は、キャンパスのあちこちに点在します。キオスクの敷地を見つけ、場所の特性を読んでデザインすることも、学習の一部です。

 

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Aチームは、階段の踊り場に、足をとめるアート作品を提案。

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中に入る事ができ、あちこちに仕掛けられた、のぞき窓をのぞきます。

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このような風景や、

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このような風景が見えます。

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Bチームは擁壁を利用したキオスクを提案。

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中にも入ることができます。

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Cチームは、物々交換の場=リサイクル・キオスクを提案。

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編み込まれたプラスチック・ダンボールに挟んだり、引っ掛けたり、置いたり。穴が開いているのはコミュニケーションを取るために。一部に座る事のできる椅子部分もあり、この点は好評でした。

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確かに卒業していく学生にとって、大事に使っていたモノは後輩に譲りたいと思うでしょう。

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Dチームは、意見交換のためのキオスク。悩みや相談事を角棒の隙間にはさんでいきます。

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カラフルで、美しくはあります。「僕は建築をやっていけるでしょうか」という悩みも書かれていました。おそらくジョークでしょうが。

 

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Eチームは、フリーマーケットを提案。日常的に昼休みにはフリーマーケットが出ているセイカらしい提案です。

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本やメガネや展覧会情報などなど。。。

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Fチームは、お弁当屋さん。時間がなく、遠い食堂まで昼ご飯を買いに行く事が出来ない学生のために。

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造形的に魅力があるが、建築的な構造も考えていきましょう。との評価です。

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確かにこの場所にあれば、便利です。おにぎりの棚は重さでたわんでいますが。

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Gチームは、スロープ下の空間を利用した、タバコ屋さん。

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中に人が入って、タバコを売っています。意外性抜群。

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この壁は、蛇腹状になっていて、簡単に折りたたむことが可能です。

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少し、寒そうですが。。。

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グループHは、学生作品を展示するキオスク。バス停の横を敷地としたので、バス待ちの時間で情報交換できそうです。

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あちこちにのぞき穴が開いていて、中に作品が展示されています。

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そして、最終講評会に。

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ピーター先生が4日間を振り返って、丁寧に感想を話していただきました。

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ピーター賞の栄誉が与えられたのは、Aチームです。パリとヘルシンキからの2名の留学生を含む9名のチーム。

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講評会の終了後はサイン会。

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このサイン入りポスターは、額に入れてセイカ建築の宝物にしましょう。

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密度の濃い4日間でした。学年を超えた学生同士の交流ができたこと、世界の建築界を代表するピーター先生の指導を受けることができたことは、学生達は一生忘れないことでしょう。私達、教員も。

この講演会・ワークショップは鈴木教授が企画・運営されました。ありがとうございました。

posted date 2014.12.20
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