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建築見学会

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学生60名、教員10名で、近所の建築を授業として視察しました。

近所の建築といっても、建築遺産に残らんとする、「国立京都国際会館」です。

1966年 国際コンペの結果、大谷幸夫氏が設計しました。55年の歳月を感じさせない風格。

 

感動的なアプローチ空間。荒々しいプレキャストコンクリートを使いながら、優しい空間が生まれています。

メインホールで、説明を受けます。貸し切りでの贅沢な空間体験。

貴賓室のガラスが、防弾ガラスになっていることを聞き、驚く学生たち。

整備費用の1%が、アート作品に充当されているので、あちこちがギャラリーです。当時の若手芸術家グループ、A・A・Aの作品。

ROOM A。

最もデザインに力を入れたとされている、ロビー空間。力動的な構造体とスケール、床レベルの高低差、家具スケールが調和した空間。

この会館の70%は、ラウンジ等のパブリックな空間です。

剣持勇デザインの有名なソファーでくつろぐ学生たち。

建築の形態と外部環境を溶け合わせています。

 

教員にとっても、初めてすみずみまで見学することができました。

形態と空間構成が周到に考え抜かれており、ディテールにまで貫徹されていることに驚きました。

 

灯台元暗し。いつも横を通っている建築だったのですが、身近な建築財産であることを再確認した1日になりました。

 

学生たちには、この建築を超える建築を提案して欲しいと願います。

 

posted date 2022.04.25
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