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安曇川流域の木材活用

その他

葉山スタジオで取り組んでいる、森林保全のプロジェクトを紹介します。

昨年までは鞍馬山の台風での倒木の活用を行っていましたが、現在取り組んでいるのは、滋賀県の安曇川流域の未活用木材と、製材所での端材活用プロジェクトです。

端材活用のサイコロ積み木は、キューブではなく、変な特徴をもつ積み石ブロックに。

危うさ。個々が「同じでないこと」が前提の遊びです。

日本の大工さんは、建築で使う木材は、山でその木材が育った場所にしたがって使ってきました。山の北側に生えていた木は使われる建築の中では北側で使用されます。太陽と地面の傾斜の関係の中で染みついた樹木の個々の癖を活かすのです。「当て・あて」といいます。

これは、大人が子どもたちと接する態度とまったく同じだと思います。

少し、ランダムな石ころのような木っ端は、

大人も楽しむことができる、積み木にも。

穴を開けたら、ドライフラワーの台になりますね。

均一でなければならない。という近代の経済産業価値観を軽く超えていく。

手仕事の遊びが最優先です。

山の間伐材の中での広葉樹、未利用木材を板にして、接着。

ベンチにしてみました。高島市の有志のみなさんとのコラボでの制作です。

ベンチは400×1200です。

3台のベンチを合わせたら床=床几(しょうぎ)になります。名前は。「高島床几」。

床几 という言葉は死語になってしまいましたが、地域の住民が集まる場所(床几という家具があるから集まる契機)として、今までの日本に存在してきたものです。言葉と合わせて復活させたい、住民たちの直接的なコミュニケートを始めていきたいという願いが込められています。

3台並べない時には、コンパクトにスタッキング。このままでも使えます。

キャンチレバーのコの字型FB曲げ加工の脚。

キャンプ用などアルミ製のスタッキングベンチはありますが、ある場所に恒常的に置かれる重たいベンチのスタッキングは今までなかったと思います。

このスタッキング床几は、「高島床几」としてセイカ建築学科の葉山スタジオでデザインされましたが、日本中に広まって欲しいと思いますので、家具図面は公開しています。

 

 

posted date 2021.10.03
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